20年前に比べて東京じゃないとできないことは減ったので、田舎者でも上京は必要ないかもしれない

雑記
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県庁所在地ではない地方の過疎地で生まれ育った者は、たいてい誰しも都会に憧れを持っているものです。

20年前に大学進学を考えた時、私の選択肢は、

  1. 地元の国立大学(偏差値55)に実家から通う(車と電車で2時間以上)
  2. 地元の国立大学(偏差値55)の近くにアパートを借りて通う(家賃は東京の1/3程度)
  3. 首都圏の国立・私立大学(偏差値60〜70)の近くにアパートを借りて通う
  4. 首都圏の私立大学(偏差値60〜70)の通信課程を実家で受講する

という4択で、選択肢はあって無いようなもので、迷うことなく3を選択し、慶應義塾大学の経済学部に進学しました。

就職を考える時期になった時も、地元には大した求人はなく(これは業界にもよるかもしれませんが)、迷うことなく東京での就職を決めました。

でも、今2021年に同じ選択肢に直面したとしたら、東京への進学や就職を選ばなくても良いような気はしています。

18歳のころ思い描いていた東京でしかできないこと

徒歩どころか自転車圏内にコンビニすらない土地で生まれ育った18歳の頃の私は、今思えば東京に過大な期待を抱いていて、東京(というか都会)でしかできないことが山ほどあると思っていました。

遊びに行く場所も、学びの場も、買い物をする場所も・・・田舎に無いものが、都会にはあると思っていて、そしてそれは現在も変わらないのですが、果たして自分に必要なものなのか?と考えると、そんなに必要ではないなと気づいてきました。

遊ぶ場所を考えてみる

大人になると、「遊ぶ」=「飲みに行く」が同義だったりしますが、お酒がそんなに好きではないし、人付き合いも得意では無いため、私にとって、遊ぶ=趣味の場です。

この10年くらい、余暇に何をしていたか考えると、

  • 旅行
  • 読書
  • 映画
  • 博物館や美術館

などなど、どうしても東京じゃないと困るというのは、博物館と美術館くらいです。

映画にいたっては、以前は週一で映画館に通うくらいハマっていましたが、家にプロジェクターを買ってからは、もっぱらプロジェクターでAmazonPrimeビデオで映画を観るため、家の近くに映画館がなくても問題ありません。

買い物を考える

私が初めてのインターネットでした買い物は、ハリーポッターの原書ペーパーバッグをAmazonで買ったのですが、なんとその時はまだAmazon日本のサイトはなく、アメリカのサイトからISDNでピーガー言わせて接続して、購入したものでした。

それから20年が経ち、Amazonの日本語のサイトで、書籍だけでなく日用品も買えるようになり、今ではほとんどの買い物をネットで済ませるようになっています。

現在どうしてもお店に行かないと買えない物というのは少ないですし、私が普段買うものにはありません。

仕事を考える

新型コロナウィルスの感染拡大によって、この2年で一気に仕事の環境も変化しました。

情報セキュリティの問題があるから在宅なんて絶対無理と言われていた金融業界でも、当たり前に在宅勤務ができるようになり、そうなると日本中どこに住んでいてもインターネット環境さえあれば問題なく仕事ができるようになりました。

金融業界に限らず、パソコン一台あればどこに住んでいても良いという仕事は増えています。

十年一昔と言いますが、その考え方からすると20年は二昔も前で、自分が「都会に出たい」と思っていた頃とは随分状況が変わっていることに気づきます。

とはいえやはり東京は選択肢がたくさんある

「東京じゃないと駄目な理由」は減っていますが、とは言え、やはり東京は人口が多いだけ選択肢が広いのは不変の事実です。

大学1つ取っても、国立大学か県立大学かしか選択肢がない地方とは違い、国立大学でも私立大学でも選びたい放題ですし、働くのに求人が多いのも東京です。

結局は自分が何がしたいか、ということに尽きるのですが、そのやりたいことが地方でもできるのであれば、わざわざ家賃の高い東京に住む意味は無いなと感じています。

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