会社員時代は給与から勝手に天引きされるのであまり気にしていなかった健康保険、年金、税金などは、会社を退職すると自分で払わないといけなくなります。
昨年30代なかばで1億円を貯めて会社を辞め、いわゆるFIREというものをしたので、これらを自分で払う手続き(請求書が送られてくるのでコンビニで払うだけですが。)を行っています。
先日、令和4年度の国民年金保険料の納付案内が来たので、2年分をまとめて前納で支払いました。
国民年金保険料はいくら支払う必要があるか?
国民年金保険料は、前年の収入に関係なく全員一律で支払う義務があるものです。
令和4年4月〜令和5年3月分の国民年金保険料は月額16,590円、12ヶ月分で換算して1年で199,080円です。
※所得が少ない場合や失業中の場合には、本人の申請によって保険料の支払いが免除される制度もあります
前納(まとめて前払い)や支払方法によって支払い金額に割引あり
国民年金保険料を毎月その月の分を納付書によって支払う場合に比べ、前納(まとめて前払い)や、口座振替またはクレジットカードによる納付をすると、支払金額に割引があります。
各支払い方法ごとの納付額・割引額は以下表にまとめた通りですが、2年前納かつ口座振替が一番割引額が大きくなり、毎月納付書で支払うのに比べると2年分で15,790円も割引になります。
納付方法 | 前納制度 | 前納額 | 割引額 | 申込期限 | 納付期限 |
---|---|---|---|---|---|
現金納付 | 2年前納 | 382,780円 | 14,540円 | 4月末日 | 4月末日 |
〃 | 1年前納 | 195,550円 | 3,530円 | 〃 | 〃 |
〃 | 6か月前納 (前期) | 98,730円 | 810円 | 〃 | 〃 |
〃 | 6か月前納 (後期) | 98,730円 | 810円 | 10月末日 | 10月末日 |
クレジットカード納付 | 2年前納 | 382,780円 | 14,540円 | 2月末日 | 4月末日 |
〃 | 1年前納 | 195,550円 | 3,530円 | 〃 | 〃 |
〃 | 6か月前納 (前期) | 98,730円 | 810円 | 〃 | 〃 |
〃 | 6か月前納 (後期) | 98,730円 | 810円 | 8月末日 | 10月末日 |
口座振替 | 2年前納 | 381,530円 | 15,790円 | 2月末日 | 4月末日 |
〃 | 1年前納 | 194,910円 | 4,170円 | 〃 | 〃 |
〃 | 6か月前納 (前期) | 98,410円 | 1,130円 | 〃 | 〃 |
〃 | 6か月前納 (後期) | 98,410円 | 1,130円 | 8月末日 | 10月末日 |
〃 | 早割 | 16,540円 | 50円 | 随時 | 当月末日 |
2年前納の申込期限は2月末日
一点注意しなくてはいけないのが、一番お得になる2年前納の場合は事前に2月末までに申し込みが必要なことです。
私はあらかじめ年金事務所から案内が来ていたので、早急に申し込みをして間に合いましたが、4月になっていざ納付書が送られてきてから「2年分まとめて払いたい!」と思っても間に合いません。
保険料の「免除制度」がある
国民年金保険には、所得が少ないときや失業等により保険料を納めることができない場合には、本人の申請によって保険料の納付が免除または猶予される制度があります。
会社を辞めて収入が無い場合、年間約20万円の支払いが難しいという場合には、市役所や年金事務所に相談してみるのも良いかもしれません。
ただし免除制度を利用すると、将来受け取れる国民年金の金額が少なくなってしまう可能性があることには留意が必要です。
減らせる経費は減らすのがFIRE生活の極意
給与収入という安定したインカムが無くなっていることを考えると、無駄なお金の支払いは減らすに越したことはありません。
言われるがままに、納付書をそのまま「はい、払います」とするのではなく、公に認められた割引制度を上手に活用するのも、FIRE生活には必要なことです。
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