セミリタイアFIREするにはいくら必要?金融電卓を使って試算してみる

セミリタイアFIRE
この記事は約4分で読めます。

こんにちは、リカ@rikasnenです。

私は1億円を貯めて会社を辞めてFIREしましたが、本当のところセミリタイアするにはいくら必要なのか?は各人によって違うところ。

それぞれ自分の生活に見合ったセミリタイア資金を簡単に計算できる方法をご紹介します。

FIREの4%ルールとは

一般に、FIRE(経済的に自立して早期に退職すること)の目安として、「4%ルール」がある、と言われています。

これは、自分の年間支出の25倍の資産を貯めて、年4%の利回りで運用すれば、資産を取り崩すことなく運用益だけで暮らしていけるという考え方です。

大学生の時に投資を始めて、金融機関の中の人としてさらに15年、トータル20年くらいを金融市場で過ごしてきた筆者からすると、素人がコンスタントに4%の利益を上げるというのは、10年前に比べるとグッと難しくなっている印象です。

そこで、25倍、4%に限らず、多少は取り崩しても良いと考えるとどのくらい貯めたら良いか?というのを計算したいと思います。

モーニングスターの金融電卓

モーニングスターといえば、投資信託の格付け評価をする会社として金融業界や投資家の間では知らない人がいない企業です。

そんなモーニングスターが、公式サイトで金融電卓という計算ツールを公開しています。

(モーニングスターの金融電卓)
https://www.morningstar.co.jp/tools/simulation/index.html

モーニングスター金融電卓でできること

  • 運用 利回り
  • 運用 積立金額
  • 取崩し 受取期間
  • 取崩し 受取金額
  • 取崩し 利回り

「取崩し 受取期間」を使って計算してみる

モーニングスターの金融電卓で計算できるのは前記5種類ですが、そのうちの「取崩し 受取期間」を使って「手元にあるまとまったお金を毎月一定の金額を取り崩していった場合、どの位の期間もつか」を計算してみます。

資金額、一月の取崩し額、想定利回を入力すると、受取期間が算出される仕組みです。

5,000万円を貯めて貯めて、「年金が貰えるまで取崩して生活しよう」と言っても、毎月いくら取り崩すか、利回りを何%で運用できるかによって、受取期間(=資金を使い切るまでの期間)に20年以上の差が発生することがわかります。

資金(万円)取崩額/月(万円)利回り(%)受取期間
5,00020226年11ヶ月
5,00020444年10ヶ月
5,00030216年3ヶ月
5,00030420年3ヶ月

取崩額は、物価上昇を見込んで現状よりも少し多めに入れ、利回りは少なめに見積もると、「こんなはずではなかった!」となることを回避できるはずです。

「取崩し受取金額」で計算

他の電卓を使っても、イメージしやすい金額が出てきます。

例えば、「取崩し受取金額」の電卓を使うと「手元にあるまとまったお金を、毎月一定の金額ずつを取り崩して一定の期間もたせる場合、毎月どの位取り崩せるか」が計算できます。

サラリーマンとして生活するのと、FIREして無職での生活では、一日の生活スタイルは大幅に変わるため、これまでの生活費と今後の生活費はイコールでは無くなるはずです。

金額決め打ちで、「この金額以内に生活を抑えるんだ!!」という目標を立てるのには最適な計算方法です。

「運用利回り」でFIRE資金を貯める算段をする

貯める金額が決まったら、実際どうやってそこまで貯めるかを考える必要がありますが、その時に便利なのが「運用 利回り」の電卓です。

この電卓では、「手元にあるまとまったお金を毎月一定の金額で積み立てて、一定の期間運用していった場合、目標額を達成するためにはどの位の利回りが必要か」を計算できます。

これを使うと、資金1,000万円と、毎月7万円20年間運用して、4,000万円とするには、2.9%の運用利回りが必要というような、目標利回りの計算ができます。

元手1,000万円を4,000万円に増やすというと、途方もなくゴールが遠く感じますが、毎月一定金額を追加して、複利で増やしていけば、そこまで非現実的な計算ではないことがよくわかります。

1億円を取り崩すと毎月いくら使えるか?

最後に、今私が貯めた1億円をすべて運用したとして、今後死ぬまでに毎月いくら使えるかを「取崩し 受取金額」の電卓で計算してみます。

ちょうどこの記事を書いている前日の7月30日に日本人の平均寿命が発表されましたが、男性が81.64歳女性が87.74歳で男女ともに最高記録更新だそうで、とりあえずあと50年生きると想定してみました。

資金10,000万円50年間で取崩した場合、3%の想定利回りで32.2万円を毎月受取れます。

ざっくり毎月30万円使えるのであれば、まぁ、そこそこの生活はできそうで一安心です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました